WebUX研究会 デザインスプリントWS 2015年05月23日

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以前から興味のあった「デザインスプリント」のワークショップがあるということで、
WebUX研究会 デザインスプリントWSに参加してきました。


会場はDMM.comさん。

浅野先生の挨拶があってから、
深津さんのワークショップ開始。
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デザインスプリント入門

 
▼デザインスプリントとは?
 Googleベンチャーズが考えた手法
 5日で5のプロセスを行う。
 (元はIDEOのデザインシンキングをスタートアップに最適化したもの)

 ※部署をまたいでチームを結成する。
 ※1つの作業をものすごく短い時間で行う。
 ※個人作業とグループ作業を何度も往復する。

▼なぜデザインスプリント
 ・スタートアップではデザイナーが不在
 ・大企業では大企業病によるイノベーション不足(調整時間がかかる)
 ・理想のリーンと現実のリーン(ダメリーン)に乖離がある。

 考える?評価するを高速に回す。

▼1日目 理解

 市場やビジネスチャンスについて
 競合や類似製品に触ってみる
 既存の統計データの共有
 ロールプレイング
 インタビュー
 等々
 
 ※現状と問題点の理解をチームで共有する。
 
 →ユーザーストーリーなど

 トップページのコンバージョン改善
 プロダクトを魅力的にする
 新製品のコンセプト提案
 顧客の理解を改善
 継続率UP
 等々

 ※取り組むゴールを決める
  (今回の場合、新規サービスの提案)

▼2日目 発散
 理解で定めた課題に片っ端からアイデアを出す
 数が勝負(ゆえにスプリント)

 ※ここでは1個のアイデアや自分のアイデアに固執はしない

 →集めたアイデアから具体的なストーリーボードを作成する。

▼3日目 決断
 プロトタイプとして何をつくるか決断
 
 プロトタイプするもののストーリーボード
 ベスト案を試すか複数案バトルロイヤルか
 テストプロダクトの最小構成は何か
 テストしたい事、指標は何か

 ※今回はベストアイデア方式で行う。

▼4日目 施策
 実際のプロトタイプを作成する
 出来る限りリアルな操作可能なデモをつくる(KeynoteやPOP)

 
▼5日目 評価
 仮説はあっていたか?
 ちゃんと理解できたか?
 ユーザーはプロダクトを気に入ったか?
 新たな気づきはあったか?

 出資者のレビュー
 経営者のレビュー
 売る人のレビュー
 技術者のレビュー
 デザイナーのレビュー

 ※大規模なものでなく小さなテストを複数回行う
  5人程度で80%

※ステップ1~4に戻り
  フィードバックを元になんども行う。


ワークショップ

■1日目 理解

 ユーザー像をはじめあらゆる情報を共有し、ストーリーボードを考える。

  1-1 ペルソナを選択
     グループワーク(5分)

     ※消去法でユミコに決定
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  1-2 ペルソナを深める
     個人ワーク(2分)

  1-3 ペルソナを深める
     グループワーク(4分)

  1-5 ユーザーの需要を定める
     グループワーク(4分)

    Needs(必要としているモノ)

    Wants(モノを達せいする欲求)

    Because(そう欲求する理由) 

■2日目 発散

  2-1 マインドマップ
    個人ワーク(10分)
    アイデアを作る為のカンニングペーパー、人にみせる必要はない。

  2-2 クレイジーエイト
     個人ワーク(5分)

     GameStormingにある
     6-8-5という手法がベース

     ※出来る限り絵で書く。

     How Might We

    不可能の制約条件を作らない
    前向きなアイデアを考える。 

   絵を書くコツ
   →棒人間と吹き出しで

  ・棒人間を書いてみよう(5分)
  ・漫画的な吹き出しを書いてみよう(2分)
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  2-2 クレイジーエイト 2週目
     個人ワーク(5分)

   ※実際のスプリントだと1日中これをやりつくす。

  2-3 一番よいアイデアを大きく詳細に
     個人ワーク(5分)

  2-4 もっとも良いアイデアをストーリーボードに
     個人ワーク(5分)

    ストーリーボードのタイトル
     まずこうで
     こうなって
     こうなって
     こう幸せに
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■3.決定

 Dot Voting(ドット投票)
  ・みんなの考える重要度が可視化できる
  ・意見が匿名化できる。(偉い人に引っ張られない)
 
 今回は1人3個で。

  3-2 ドット投票
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  3-3 ライトニングプレゼン
     グループワーク(4分)

  3-4 スーパー投票
     グループワーク(4分)

  3-5 最終ストーリーボード
     グループワーク(5分)
 
    ※スーパー投票で選んだ1点を詳細なストーリーボードに。

    このデイ3でプロトタイピングややることを全て決めておく。
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■4. 試作

 ・要素のアウトラインに太い線を使う
 ・バーやボタンなどの重要なコンポーネントなどはグレーなどで配色する。
 ・ステートが変化する要素などではポストイットを使うとよい。

  4-1 ペーパーによる画面遷移図
    個別ワーク(15分)
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■プレゼン
 1グループ2分
 どう幸せにしていくのか。をプレゼンする。

 実際はインタビューを行って、
 Day2とかDay3に戻ったりする。

 5日間も経営者やエンジニアを拘束するのが難しい場合、
 5日間にこだわらずに柔軟に日程を作ることでもいい。


パネルディスカッション

 ・山岸さん
 ・深津さん
 ・脇阪さん
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山岸:デザインスプリントと通常のプロトタイピング方法と決定的な違いは?
脇阪:時間を切ってステップを進めていくところ。
   なんとなく進んでいくのではなくて、きちんと決定してから次のステップにいく所。
   人は切迫しないと良いアイデアがでない。
深津:登場人物が多様なところ(例:経営者)
   通常だと上流が考えて、ユーザーの求めていないものを下流で作らないといけない
山岸:自分のプロジェクトに持って帰る場合、
   大企業とスタートアップではツボみたいなものはあるのか、
脇阪:大企業だと経営者が来てくれることはない。
   経営者が無理なので、決裁権を持っている人や営業の人がいればいいのではないか。
   その人物を要所要所で呼べればいいのではないか。
深津:大企業病対策にはいい
山岸:自分のプロジェクトに持って帰るときのツボは。
   やっただけのワークショップを防止できるのでは。
深津:粒度を細かくするものは専門的なワークショップでおこなえばいい。
   プロが1人でやれば解決できるところはスプリントはいらない。
   エースがいなくてもエースに近い近似値が出せるのがスプリントの便利なところ。
山岸:スプリントの準備で注意しておくべきところは。
脇阪:体験をプロトタイプするところを集めにしておく。
深津:スプリントする前は重要になってくる、
   Day1からいきなり初めてもしょうがない。
山岸:Day1の前の準備がキモになるわけですね。
山岸:データを集めたりしたり事前にやっておくことは。
深津:社長のとこ行ってヒアリングして、
   Day1のときに問題意識になることを持って来てもらうように交渉する。
   エンジニアやデザイナーにも同じように準備しておいてもらう。
脇阪:大企業でもスタートアップでもそうなると思う。
   競合調査はしておいたほうがいい。
山岸:インプットして何をアウトプットするかなんですね。
深津:ビジネス層の困りごとがデザインレイヤー・エンジニアレイヤーで解決できる。
   デザインレイヤー・エンジニアレイヤーでの困りごとがビジネスレイヤーで解決できる。
山岸:ビジネスレイヤー、エンジニアレイヤー、デザインレイヤーがまざるところが大事なんですね。
山岸:今回、絵の書き方やコンテの書き方を練習したが、通常の場合に導入したとき、
   どんな効果がありますか。
深津:有効に使ってくださいとしかいえない(笑)
山岸:コンセプトが伝わりやすかった。
脇阪:棒人形の書き方が面白かった、
   小型プリンターを用意して写真を使ったりすることもいいかもしれない。
深津:フットワークと 基礎体力になるために絵を書けるようにしておいたほうがいい。
山岸:道具立てについて面白かった。
深津:基本的な構造は決まっているが、チューニングするところはチューニングしていい。
深津:写真とる系だとレゴを使って写真をとるのがいいかもしれない。
山岸:質疑あるかたは。
野沢さん:Day1でうまくいかない場合があるが、どうゆうプロセスや考え方でやればいいのか。
深津:ケースバイケースだと思うが、プロジェクトリーダーの責任にする。
脇阪:あとは2回やる、難しい課題は難しい。
深津:もともと2周3周まわすのが前提なので、そういった方法があります。
古川さん:もともとはスタートアップの手法だったと思うが、
     日本のスタートアップでの実例は。
     当社だと10名しかいないので、業務を止めることができない。
深津:社長が無理やりやるのがいいのではないですかね。
脇阪:まずは短縮版から試してみて、「必要だな」と思ってみること
山岸:某スタートアップでは経営者を5日間拘束するのが大変だったと聞いています。
深津:強化合宿のようなもの。
筒井さん:5日間やるのは実現的ではないと思うが、
     工数が見積もれるのがメリットだと思うのだが、
     1周だと答えがでなく、2週目が本番だと思うのだが、
     その際のポイントは。
深津:どのレイヤーに詰まるかによってもどる場所が変わる。
脇阪:アウトプットをどう評価するかによって組み立て方が変わる。
深津:厳密に1日1個ではないので、分割したりするのもあり。
   毎週の定例で実施したりもあり。
山岸:実施するにあたりゲストを呼んだりしたりすることもありですね。
原田さん:テスターの人数を確保したあとに、
     そこまでたどり着けなかった場合はどうするのか。
深津:その交通事故は経験したことがないのでわからないところだが、
   スケジュールをずらすか、社内ユーザーで実施したりする。
山岸:脇坂さんみたいに大学で実施している場合はテストはどうしてますか?
脇阪:自分達で評価するしかない。
   会社内だと社内ユーザーでテストする。
深津:すべての場合でテスターを用意する必要はない、
   テストする項目によってアサインする人間を確保する。
山岸:テストをスターバーックスでやったらもうこないでくださいと言われた。
深津:「ごちそう」というインタビューテストのためのサービスがあるので、
   そういったものを使えばいい。
脇阪:フィールドワークで実施する場合は5千円ぐらいの支払いで実施する場合がある。
深津:インスタグラムはバーで酒を飲みながらテストをした。
不明:リーンUXを書いた人がハッカソンなどのイベントは意味がないと発言していたが、
   一時的な活動な場は楽しいく有意義に見えるが、
   結果的にビジネス的に導入するには経営者層によって阻害される場合がある。
   ドットボーティングするときにどこまで考えて評価すべきか。
深津:ドットボーティングの責任は意思決定者が最終判断するべき。
山岸:実現性のことを気にしすぎると発散のときに障害になるのでは。
深津:発散のフェイズはバカみたいなアイデアもOK。
   決断のフェイズでふるいをかける。
山岸:決断のフェイズと発散のフェイズなど分けて考える必要がある。
脇阪:ワークショップはきっかけなので、会社に持ち帰って実施してもらう必要がある、
   実施のタイミングも大事。
   デザインスプリントはトレーニングに近い、筋トレ。
深津:スプリント自体は横断的な視点で見れることが利点。
   ただし経営者まで含めてメンバーを集めることは難しい、
   ワークショップの実施は金銭を払っているので、持って帰って成長してもらえれば。


■参照リンク

弊社山岸が「第9回WebUX研究会 デザインスプリントWS」のお手伝いをしました
・UX INSPIRATION!
 Design Sprint を実際に体験して考えた、デザイン手法を組織に導入する際に気をつけるべきこと


懇親会

 1次会は恵比寿の地中海バル クアトロで。
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 2次会は恵比寿横丁にある浜椿という中華料理店で。
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