HCD-Net教育セミナー サービスデザイン方法論 第5回 構造化シナリオ「エクスペリエンスビジョン」ビジョン提案型デザイン手法から 2013年10月19日

| トラックバック(0)

第5回のサービスデザイン方法論は、
「ビジョン提案型デザイン」ということで、
講師の早川さんに加え、ホロンクリエイトの高橋さんも参加くださり、
2重の体制でのワークショップとなりました。

講義の内容は「エクスペリエンス・ビジョン」を買えばわかるないようなので、
ざっくりと書いています。

構造化シナリオ法のワークショップは5周ぐらいしているはずなんですが、
今回ももやもやしたワークショップでした。
PA195220


講義

▼テーマの確認
 <プロジェクト目標>
 スマホ、タブレットを使ったこれまでにない、
 リアルな体験を含んだ買い物(を支援する)サービスを提案する。

▼人間中心設計と提案型デザインアプローチ
 【背景】
  ・社会問題:経済・社会情勢、技術環境の急速な変化
  ・新規機械:ネットワーク上でのビジネス
  ・デザイン思考:新しいイノベーションによって、
          組織や社会に大きなインパクトを与える手段
 
  経営者や一部の企画担当者だけに求められているのではない
              ↓
  私たち1人ひとりに新しいビジョンの提案や新しいサービスの構築に、
  主体的に貢献することが期待されている。

▼エクスペリエンスビジョンの時代
 ・目指すところ
   ・ユーザーが本質的に望む新たな体験・経験
    (エクスペリエンス)を提供する
   ・企業や組織が活用する。

  ユーザーや顧客の本質的な価値と展望(ビジョン)を探り、
  これを実現すべく、製品・システム・サービスを通して、
  ユーザーに新たな体験や経験を提供すること。

▼人間中心設計
 ・イノベーションの源泉として
  1.問題の把握
  2.要求の明確化とデザインコンセプトの策定
  3.デザイン解の発想
  4.デザイン解の評価と決定

▼人間中心設計の類型
 デザイン初期段階の取り組み方針による分類
  ・問題解決型デザイン
  ・提案型デザイン

▼ビジョン提案型デザイン手法
 【背景】
  ・問題解決型デザインアプローチの限界
  ・サービスデザインのための手法への期待
  ・エクスペリエンスのための手法への期待
  ・ICTの進化への対応への期待
  ・人間を中心としたビジョンを提案する手法への期待

▼基本アプローチ
 ・ユーザーの本質的要求から開始
 ・上位の価値やサービスのレベルから発想
 ・ユーザーの本質的要求を要求仕様からシステム仕様まで一貫して表現
 ・異分野の専門家同士のコラボレーションの促進
 ・上位のレベルから常にユーザーに聞く 

▼ビジョン提案手法のフレームワーク
 1.プロジェクトの目標
 2.ユーザーの本質的要求
 3.ビジネスの提供方針
 4.ユーザー設定
 5.バリューシナリオ
 6.アクティビティシナリオ
 7.インタラクションシナリオ

 ※ユーザー視点だけではなく、ビジネスの側面からも評価を行う。

▼ユーザーの本質的要求とビジネスの提供方針

  顕在ニーズ 潜在ニーズ
内的な理解 日記法 フォトエッセイ法/
デプスインタビュー
外的な理解 質問紙法/
構造化インタビュー/
タスク分析
行動観察
フォトダイアリー法

▼ビジネスの提供方針
 ・決定するための情報として・・・
 ・事業ドメイン
 ・事業環境(機会・脅威)
 ・経営資源(強み・弱み)
 ・事業戦略
 ・ビジネスにおける提供方針

▼ユーザー設定
 ・プロジェクトに関するステークホルダーを明確化
   ・ステークホルダーの優先度を決定
   ・具体的な「対象ユーザー」の明確化

▼ビジネス設定
 ・人間中心設計にビジネス視点からの制約や条件を組み入れる
 ・ビジネス設定に基づき、ビジネスモデルを描く

▼構造化シナリオ
 3つの階層にわけて考える

 1.バリュー階層→価値を扱う
 2.アクティビティ階層→活動を扱う
 3.インタラクション階層→操作を扱う

▼バリューシナリオ
 ユーザーにとっての価値、ビジネスにとっての価値
  ・ユーザーにとっての本質的要求
  ・ビジネス提供者による提供方針

  ・創出する製品・システム・サービスの関与者を列挙

▼アクティビティシナリオ
 ユーザーの活動
  ・バリューシナリオの1シーン
  ・ユーザー活動の全体がわかるように記述
  ・ペルソナの導入

▼インタラクションシナリオ
 目標に向かう具体的操作
  ・アクティビティシナリオの1タスク
  ・対象を具体化したインタラクションとして記述
  ・製品・システム・サービスの機能上の特徴
  ・ユーザーの行為
  ・ペルソナの導入
 
▼まとめ:構造化シナリオの特徴
 【全体】
  ・物語形式のシナリオでユーザーの活動を創造する
  ・開発対象を段階的に整理するために、シナリオを階層化する
  ・各シナリオは階層が下がるごとに数が増える
  ・繰り返しのデザイン:評価→結果の反映
 
 【評価】
  ・シナリオを視覚化して評価する
    ・一体として重要:シナリオ記述→視覚化→評価
  ・各階層のシナリオの評価項目
    ・ユーザー視点、ビジネス視点
    ・内容の一致性
  ・ユーザー視点の評価観点
    ・ユーザビリティ(有効性、効率性、満足度)
  ・評価観点:プロジェクトに応じて変更可能

▼視覚化
 ・図式化などのビジュアルな表現やプロトタイプで表す
   ・文章で書かれたシナリオを、よりわかりやすく理解するため
 ・ユーザー側面の視覚化
   ・プロトタイピング
 ・ビジネス側面の視覚化
   ・ビジネスモデル

▼ユーザー側面からの評価
 ・魅力性
 ・新規性
 ・有効性
 ・効率性

▼ビジネス側面からの評価
 ・戦略性
 ・事業性
 ・市場性
 ・実現可能性
 ・社会性

■ワークショップ
 みんなで話合いながら、「ペルソナ」「ビジネスの提供価値」シートを埋めていく。
  ※ユーザーロールはその人の実際の役割
PA195194


 バリューシナリオはやや抽象的なので、
 今回はアクティビティシナリオから書くという内容でした、
 そして今までにない体験のところにアンダーラインを引いておく。
PA195200

 が新規性がなかなかでない、
 他のアイデア発想と組み合わせないとダメじゃないかなぁと思ったり、
 バリューシナリオを先に書かなくていいのかとか思ってました。

 アクティビティシナリオ書くときに、
 みんなインタラクション要素から考えていることが多いですね、
 一種の職業病みたいなものでしょうか。

 みんなのアクティビティシナリオを発表して、
 どれかひとつを選ぼうとするが選べないので、
 みんなの「新規性」を付箋に書き出して新しいアクティビティシナリオを作成
PA195210


 その後バリューシナリオを作成
 最後にインタラクションシナリオを作成して、
 発表。
PA195228

PA195234

PA195242

PA195246

PA195247

PA195259


 産業技術大学院大学の履修証明プログラム「人間中心デザイン」に比べると、
 3分の1程度の時間なので、
 時間が圧倒的に足りないのがもやもやした一番の原因でしょうか、
 いろんなところをはしょって進んでますしね。

 あと、ビジネスの提供価値とかを仮でやってしまうのがいけないんじゃないのかなぁとか、
 本質的価値が抽出できてないとグタグタになってしまうのももやもやしました。


参照リンク

 情報デザイン研究室:2013年HCD-Net教育セミナー・サービスデザイン方法論

 KK U-Blog :UX静岡#5構造化シナリオ法
 
 tabula rasa:サービスデザイン方法論第五回 【構造化シナリオ法】 まとめ


懇親会

 いつもの通り渋谷の「げんてん」にて。
PA195293

PA195298

農協ハイってのがあって気になったので頼んでみたら、
牛乳の焼酎割りでした。
※個人的にはNG
PA195303

PA195306

サービスデザインセミナーも残すところ、
あと1回になってしまいました。

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.hokorin.com/mt/mt-tb.cgi/832

月別 アーカイブ