多様な人々とつくる ミュージアムのインクルーシブデザイン 2012年10月28日

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以前からインクルーシブデザインという分野には興味があったのですが、
なかなかワークショップなどには参加する機会がなかったのですが、
やっと10月に行われるということで参加してきました。

インクルーシブデザインとは、
マイノリティ(障害を持つ方、高齢者、子ども連れのお母さん、etc)のすべての方と一緒に、
デザインを考えていくという手法で、
プロセスはHCDとほとんど同じで、
参加するユーザーがマジョリティかマイノリティかの違いぐらいです。

場所は横浜市民ギャラリーあざみ野で、
「みんなの美術館プロジェクト」という団体が主催で行われました。
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当日は、5〜7人のグループが組まれており、
その中に、1名の「リードユーザー」と呼ばれる方に参加していただいています、
僕のグループは中途失明者の方がリードユーザーとして参加しましたが、
それ以外にも、子どもづれのお母さんや車椅子の方も参加していたグループもありました。


ワークショップ説明

 Fチームということで、まずは、自己紹介なども含めて、
 自分の名前カードを作ります。
 ※通常のポストイットではなくて動物の形をしたポストイットでした。
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 そのあと、簡単に九州大学の平井先生より、
 ワークショップの進め方のレクチャーがありました

 ▼ユニバーサルデザインとインクルーシブデザイン
  仮説生成型プロセス(気づき)
      +
  仮説検証型プロセス(ガイドライン・原則)

 ▼インクルーシブデザインの特徴
  1.気づきからの発想
  2.アスピレーションからの発想
  3.ブルースカイからの発想
  4.五感化からの発想

 ▼気づきと最終デザインは車の両論のようなもの。
   
  気づきから課題マップをつくること(途中のプロセス)
        +
  「こんなものがあったらいいな!」アイデアを創ること(デザイン提案)

 ▼アスピレーションのデザイン、ユーザーの思いからの発想
  
  医学的障害 → 社会的障害 → Aspiration:ユーザーの熱い思い


フィールドワーク

 実際にリードユーザーの方と一緒に、
 「市民ギャラリーあざみ野」の美術館を見学し、
 その様子を観察した内容と、自分の意見をポストイットに書いていきます。
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 そのあと、ブレストしながら纏めるのですが、
 ランチの時間も含めて2時間程度しかなく、
 急いで近くのパン屋さんでパンを買ってランチを済ませました。
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 ※ワークショップ的には時間がないことと、
  お昼ご飯は準備して来た方が良いことは、
 事前にアナウンスして欲しかった・・・

 纏める時間もほとんどなくて、
 デザインワークショップのレベルまで達していなかったのが残念でしたね。
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発表

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▼Aチームは下から目線で
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▼Bチーム
 ・美術館自体がみじかなものではなくなっている。
 ・バリアフリーでない
 ・混雑しているので、作品に近づけない。
 ・音声ガイドが特定の場所でしか解説を聞けないため、
  そこも混雑してしまう。
 ・休憩場所が少ない。
 ・配布物自体も煩わしくなってしまう(邪魔)
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▼Eチーム
 ・リードユーザーの方は弱視の方
 ・美術館が疎遠になってしまった。
  (色がわかるのか? 白杖を使っていいのか)
 ・美術館が明るくて良かった。
 ・じっくり鑑賞できるのはいいが、解説員に放置されすぎるのも辛い
 ・作品自体に同じような色が使われていて、見えずらいものがあった。
 ・エレベーターの場所がわからないし、階層の表示も奥についていたので、
  使いにくい。
 ・注意書きが見づらい(びっくりマーク)
  (字も小さすぎる)
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▼Gチーム
 ・リードユーザーは2歳のさきねちゃん。
 ・スペース
 ・明るさ
   →2Fが暗くて、さきねちゃんが怖かった。

 ・お母さんの声がけ
   →お母さんとさきねちゃんがコミュニケーション取れ、楽しめた。
 ・展示大の高さが気になった。(さきねちゃんには高い)


▼Cチーム
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▼Fチーム
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総括

 色々なSOS(絵に近づけない、台が高い)もあったが、
 「WOW!」と楽しめる部分もあった
 
  「SOS」をどうやって「WOW!」に変えるか

■ワークショップの進め方のガイダンス
 
 ▼今日は行わなかったプロセス
  →課題マップをつくること

 ▼インクルーシブデザインのプロセス
  気づき→洞察→プリンシブル→シナリオ→プロトタイプ
  
  ユーザーとともにアイデアを創造し可視化(五感化)する

 ▼アイデア展開(40分)
  ・今日の一番の課題をみつける(みんなで) 10分
  ・アイデアを考える(個人で)10分
  ・アイデアと発表をまとめる時間(みんなで)20分 
 

■みんなの美術館プロジェクトのプロセス
 →気づきについてはすべてデータベース化している。

 →実際に採用されました!
  (横浜市民ギャラリーあざみの)

 ▼ユーザー別ワークショップ
  ・高齢者の方と美術館

■みんなの美術館 デザインノート
 ※PDFでダウンロードできます。
 http://www.museumforall.org/102work.html
 
 ▼活動の経緯
  →報告書みたいな形にするのはいやだったので、デザインノートという形にした。

 ▼デザインノートの構成
  ・ユーザーノート
    →リードユーザーの思い

  ・課題ノート
    →共通する思い・課題

  ・アイデアノート
    →アイデア提案


トークセッション「インクルーシブなミュージアムを考える」

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 ・事例:みんなの美術館プロジェクトの他館への波及
  →横浜市美術館でサポートシートを導入した。
    
 ・プロジェクトがスタートしたきっかけ
   →2008年にあざみのがエイブルアートジャパンに声を掛けた。

 ・ミュージアムの立場からの考察  


雑感

どちらかというと、活動報告が中心だったので、
なかなか障害を持つ方と接する機会がないこともあり、
一緒にデザインをしていくことを期待していたのですが、
かなり時間が限られていたので、
そこは残念でしたね。
インクルーシブデザインのプロセスと、
ヒューマンセンタードデザインのプロセスはほとんど一緒なので、
今後のワークショップなどにも活かしていきたいと思います。


参考リンク

 ・九州大学 インクルーシブデザイン
  http://www.inclusive-d.com/
 
 ・たんぽぽの家
  http://popo.or.jp/id/

 
 
 

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